桜風堂ものがたり

 

 今月の初めに、村山早紀さんの桜風堂ものがたりを読みました。書店で働く一人の青年を中心に話が進んでいきます。主人公が多くの人との出会い、その出会いがまた新たな関係をどんどん作っていきます。

 

 

 

今回、村山さんの作品は初めて読みました。話の中で予想外なことが起きたり、どんでん返しが起きるわけではありません。しかし、読みながらこうなったら幸せだろうなと想像する方向に進んでいくためとても読みやすく、読み終わるとすっきりした幸せに包まれました。またこの桜風堂ものがたりには続編が出ています。続編も気になってしまい、すぐに買いに行き、読みました。

 

 

 

この桜風堂ものがたりは、決して架空の話ではなく現実に起こってもおかしくはない話です。インターネットや通信機器が発達し人と人の繋がりはとても容易に作ることができます。しかし、ピンチを助け合うことや喜びを分かち合うことをできるのは、実際に会うことによってできた関係の中にしか生まれないと思います。

現代に生まれたからこそ、今回の本を読んで人と人の繋がりの大切さを改めて感じました。何をするにも、自分自身だけで完結すことはないと思います。生活している限り常に、自分以外の誰かが絡んできます。当たり前のことですが、現在一人暮らしをしている自分には改めて気づかされました。

 

 

今後も、村山さんの作品は読んで見たいと思います。