桜風堂ものがたり

 

 今月の初めに、村山早紀さんの桜風堂ものがたりを読みました。書店で働く一人の青年を中心に話が進んでいきます。主人公が多くの人との出会い、その出会いがまた新たな関係をどんどん作っていきます。

 

 

 

今回、村山さんの作品は初めて読みました。話の中で予想外なことが起きたり、どんでん返しが起きるわけではありません。しかし、読みながらこうなったら幸せだろうなと想像する方向に進んでいくためとても読みやすく、読み終わるとすっきりした幸せに包まれました。またこの桜風堂ものがたりには続編が出ています。続編も気になってしまい、すぐに買いに行き、読みました。

 

 

 

この桜風堂ものがたりは、決して架空の話ではなく現実に起こってもおかしくはない話です。インターネットや通信機器が発達し人と人の繋がりはとても容易に作ることができます。しかし、ピンチを助け合うことや喜びを分かち合うことをできるのは、実際に会うことによってできた関係の中にしか生まれないと思います。

現代に生まれたからこそ、今回の本を読んで人と人の繋がりの大切さを改めて感じました。何をするにも、自分自身だけで完結すことはないと思います。生活している限り常に、自分以外の誰かが絡んできます。当たり前のことですが、現在一人暮らしをしている自分には改めて気づかされました。

 

 

今後も、村山さんの作品は読んで見たいと思います。

秋の始まりに

 

下流の川の流れの横を車で通りながらの友達との会話。若い若いと言いながらも、オリンピックのメダリストや高校球児、テレビで活躍している人の中には自分より年下の人も多く出てくるようになった。年齢を重ねれば当たり前のことだ。特に、同級生の活躍は刺激になる。同じ年齢でも、芸能界やスポーツ界で血の滲むような努力をし、大きな結果を残している人はいる。けど、自分は何もできていない。決して、有名人になったり、大金を手に入れたいわけじゃないけど、心の何処かに負けたくないという気持ちがある。今はなんでもない人間だとしても、10年後に同級生に負けないくらい大きな人間になっていたい。それはどんな形であっても。

 

 

若い今だからこそできることを、若い今だからこそ見れるビジョンを見ていたい。黙っていても時間は流れ、歳もとる。それは平等だ。

 

 

人間は同じ時間を刻み、同じ時間を生きる。だから、今を必死にいきたい。今を必死にい生きて、倒れるように眠りにつきたい。

いつか、いや10年後に同世代のの中で一番大きな人間になるまで、必死に今を生きていく。

 

果たして10年後の自分は何を思っているのだろう。